イスラエルとは?

 地中海の東端に位置する温暖で爽やかな気候を享受するイスラエル。人口約8百万を抱える日本の四国ほどしかない国土は地形の変化に富み、水と緑の生命豊かな地域と生命を感じさせない乾燥した荒野の両極端な自然を併せ持つ。敬虔なユダヤ教徒達が溢れかえる街で教会の鐘の音とアザーンの声が響き渡る、悠久の歴史と宗教に彩られるこの国が、実は世界中からその名を認められるハイテクの国であることは実に興味深い。

1948年に建国されてから半世紀とわずかな期間に、国の存亡を掛けた戦いに幾度となく見舞われながらもイスラエルは経済的急成長を遂げてきた。それは世界の下請けとしての発展ではなく革新的技術の研究・開発に基づく実質的な成長であり、現在では世界のハイテクを牽引するまでに至っている。事実、各産業における世界的主要企業がそのR&Dセンターまたは何らかの拠点をイスラエルに開設するか、若しくはM&Aを利用して新技術の獲得に力を注いでいる。マイクロソフト、インテル、グーグル、HPIBMSony、アルカテル・ルーセント、シスコ、アプライドマテリアルズなどはその例の一部である。しかも驚くことには、革新的技術は必ずしも人力・物力・組織力のある大企業からばかりではなく、非常に小さな数人からなるグループ、若さ・やる気・独創性・才能にあふれた数人による企業、即ち「スタート・アップ」からも多く出てきている。イスラエルではスタート・アップが経済成長の原動力として機能しているのである。

イスラエルにはかなり多数のスタート・アップがありその正確な数を把握することは困難である。インターネット調べでは5千とも6千とも述べられているが、2007年の時点で約2500社超が存在し(*1)、毎年250社以上が数設立されている(*2)とするとその数は現在では4000社を超える。要は、それほどまで多数の起業が行われており、ここイスラエルには優秀なスタート・アップが育つ環境があるということである。あくなき挑戦心に溢れる才能がその独創的なアイディアを実践することの出来る、官・軍・産・学・民により形成される有機的な環境がある。コンピューター・セキュリティのファイアー・ウォールを開発したチェックポイント社も、軍において習得した様々な専門的知識・技術・経験が活かされた代表的な一例である。起(企)業家精神とイノベーション(新しい価値の創造)の両方に溢れ、それを育むエコシステムのあるイスラエルは中東における現代のシリコンバレーなのである。

イスラエルには4000超のスタート・アップがあり、毎年数多くが設立されている。ここには優秀なスタート・アップが育つ環境がある。あくなき挑戦心に溢れる才能がその独創的なアイディアを実践することの出来る、官・軍・産・学・民により形成される有機的な環境がある。コンピューター・セキュリティのファイアー・ウォールを開発したチェックポイント社も、軍において習得した様々な専門的知識・技術・経験が活かされた代表的な一例である。起(企)業家精神とイノベーション(新しい価値の創造)の両方に溢れ、それを育むエコシステムのあるイスラエルは中東における現代のシリコンバレーなのである。 

(*1) The Ministry of Industry, Trade and Labor of the State of Israel - The Intellectual Capital of the State of Israel, page 27, bullet #2.

(*2) Israel Association of Electronics and Software Industries (2010), page 4, bullet #4.


 

 

 

 

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